わたしは休職中リワークに通っていました。
休職中は関わる人間関係も出かける場所もワンパターンになっていたので、復職や転職でまた新たに人と関わって生活していけるのか、漠然とした不安がありました。
そのような状態から少しずつ慣らしていくために、まずはリワークを見学しに行くことにしました。(リワークに見学に行くということは、知らない人と関わり、知らない場所に行く、ということになるから)
初めは見学の連絡をすることですら緊張しましたが、5か所を見学したことで、リワークごとの雰囲気や方針などの違いを知って比較することができ、「このリワークに通ってみたい」と納得して選ぶことができました。
以下に見学の際に確認するべきポイントをまとめました。リワークへの通所を検討している方の参考になれば幸いです。
立地について
自宅からの距離
週5通うことを考えると、通いやすさは大事なポイントです。
自宅の最寄り駅から〇分以内、乗り換え〇回まで、バス使用の有無、自転車や徒歩圏内かどうかなど、ご自身の許容範囲内の場所にあるリワークを選びましょう。
距離的には少し遠くても、電車が下り方面なので座って通える、という場合は候補に入れてよいかもしれません。
ただ、自宅から遠いと交通費がかかるので、やはり近いに越したことはないと個人的には考えます。
(確定申告時に治療費としてリワーク交通費を申請できるという情報をどこかで見かけたのですが、詳細がよくわかっていないので、興味ある方は調べてみてください。わかり次第更新します)
建物・施設内
駅やバス停からの距離
交通機関を利用して通う場合、降りたところからリワークが遠いと行く前に疲れてしまいます。
夏や冬、雨や雪の日が大変なのは想像しやすいかと思います。
また、わたしは人混みや虫が苦手なので、駅やバス停からの道中で人が多すぎないか、木が多いところはないか(夏のセミがムリ)もチェックしました。
部屋のつくり
自分がその部屋でプログラムを受けていることを想像してみましょう。
「なんか人数の割に部屋が狭いな」とか「何となく落ち着かないな」とか「明るくていい感じ」など、何か感じたことを覚えておきましょう。
トイレ
わたしはお腹が弱いのでよくトイレを利用ため、トイレは重要ポイントでした。
個室の個数や広さ、清潔さ、部屋からの距離、擬音装置の有無(音姫など)、利用者層、(リワーク利用者だけなのか、建物利用者も使用するのか)など。
会社でもそうでしたが、ちょっと落ち着きたいときや気分転換したいときにトイレに立つこともあったので、そういう使い方ができるトイレかどうかも確認しました。
プログラム内容(各リワークの売り)
これが一番大切です。このリワークで何が学べるのか、ということでもあるからです。
レクリエーションやスポーツなど、みんなと楽しむ系が多いところや
アサーションや認知行動療法などを学べるところもあります。
プログラム内容をよく確認して、具体的にどんなことをするのか、何が学べるのかをイメージできない場合は質問して聞いてみましょう。
個人作業が多いのか、グループワークが多いのか。ディスカッションや発表はあるのか。面談はどのくらいの頻度で誰とするのか、担当スタッフはつくのか。
また、1か月単位で実施するプログラムのスケジュールが決まっているところや、曜日別にざっくり決まっているところなど、リワークによって様々です。
午前中と午後に1コマずつ、というところもあれば、午前中と午後に2コマずつ、というところもありました。
リワークの人々
利用者層
人数、年齢層、男女比なども気になるところですよね。
5人くらいの小規模なところから、20人くらいのクラス感あるところまで様々でした。
また、年齢層も20~30代が多いところや30~40代がメインのところ、20~50代くらいまで幅広くいるところなど、これも様々でした。
男女比は、どこも男性の方が少し多かった気がします。(たまたま?)
スタッフさんの雰囲気
どのスタッフさんも親切でした。見学に行くたびに、「もうここに決めちゃおうかな(次の見学はしなくてもいいかな)と思うくらい。
説明もわかりやすかったです。
対応してくれたスタッフさんの雰囲気から、リワークの雰囲気を何となく汲み取れる気がしました。
真面目な感じ、いい意味でゆるい感じ、フレンドリーな感じ、病院っぽい感じ、学校っぽい感じなど。
リワークのルール
ここも結構重要なポイントです!しっかり確認しましょう。
プログラム開始時間
朝は何時スタートなのか。
8時半からのところもあれば、11時からのところもありました。早ければその分終わるのも早めだし、遅ければその分遅くなる。
立地とも関係しますが、もし遠いところで開始時間が早かった場合は、それなりに大変です。
通所について
わたしは当初、週3か週4くらいの習い事感覚で行くつもりでした。
そういうところもありましたが、基本リワークは勤めていた会社への「復職」を目的に通う人がほどんどなので、慣れるまでは週3~4で通うのはアリですが、会社を想定して週5通うのが一般的のようでした。
また、リワークは1日ごとに利用料を払うのですが、午前午後どちらかしか出なくても1日の利用料が変わらないところもあれば、午前午後どちらかだけのショートケアがあるところもありました。
主治医変更有無
これも大きなポイントになると思います。
リワークは医療機関での治療の一環なので、通う前にその医療機関での診察が必要となります。
その際、今の主治医からリワークで診察する病院に主治医を変更しなければならないリワークもあります。
人によっては、信頼している主治医を変えることに抵抗があるかもしれません。
入所のタイミング
こちらのタイミングで開始できるところもあれば、今は満員なので空きが出るまでは入れません、というところ、実施しているプログラムの関係で〇月から、など少し待機が必要なところもありました。
まとめ
リワークに通う共通の目的は「復職(転職)」などの社会復帰となりますが、その目的を達成するための課題は個人で異なると思います。
また、リワークの評判は、ネット上で口コミや評価で確認もできますが、書き込んだ方の主観で事実とは異なっている可能性や、良くも悪くも現在とは変わっていることもあるかと思います。
「立地」「プログラム内容」「リワークの人々」「リワークの決まり」をご自身の目で見て感じて、自分で決めたリワークに通うことがまずは復職の第一歩になるとわたしは思います。
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